(高瀬)ハイ、宜しくお願いします。

まず、リバーコートが沢山出ている中で、こちらは特別仕様があり、ハンドステッチが施されています。少し大きめの存在感あるステッチで、リッチ感・特別感があります。

こちらも定番ですが、今年バランスを見なおしています。衿の形、ボタンを少し上めにバランスを置いて、足長効果を持たせています。
シルエットは丸いフォルムで、チェスターコートなんだけど、柔らかい、優しい雰囲気が出る様にしています。

素材は昨年と同じになるのですが、繊細な素材なので工場さんにアイロンというか、プレスをかけているときに、毛並みが荒れてしまうことがあるので、指示を出しながら、丁寧に作って頂いています。

生地自体を整える作業があるのですが、毛並みがあれないようにこれに関しては入れていません。そのために指示を入れさせてもらっています。また、スチームをかける作業があるのですが、その時も場所ごとに弱く、などお願いしています。

あとは、袖のベルトがハンガーにかけた時にだれて落ちないようにしています。

これは袖の付け方が特徴的なコートです。前は方の切り替えがあるセットイン、後ろはラグラン切り替えで、きちんと見えと、動きやすい、良い所どりのコートです。

一番こだわったポイントは、セットインながらも、肩のラインが柔らかい雰囲気になるように、という点です。あと切り替え線にあわせてポケットがあるのですが、少しラインを前振りにすることで、ポケットに手が自然と入れやすいようにしています。
ちなみにこちらも毛並みの指示は細かく出しています。

コロンとした柔らかい丸みのあるフォルムがかわいいコートです。イタリアの生地メーカー"MANTECO"社の二重織り素材を使用していて、そこそこ厚みはあるのに軽いです。
こちらのコートも、袖のデザインが前が続きになっていて、後ろはドロップショルダーの切り替えが入った前後で違う切り替えになっているコートです。このシルエットはこのデザインから出ます。後ろの裾はタックにしているのでさらに可愛い丸みが出る様になっているんですよ。

これはドロップショルダーで、身幅がたっぷりと作ってある商品ですが、でも前がすっきり見える様にパターンを引いていて、ゆったり感の中にすっきりさを入れています。

そうですね、少しエレガントさを出すために、またガウンぽくならないように、ショールの幅などこだわっています。あとリバーのコートは、薄く、軽く、仕上げるのが醍醐味なので出来るだけ縫う箇所を減らしたいのですが、、ポケットの袋も工夫をしてすっきり見えるようにしています。

こちらは定番のリバーコートの今年のリニューアルバージョンです。リバーシブルのデザインなので、ベルトループがゴロゴロしないように、裏と表とループの付ける位置をかえています。

はい、そんな点からも、今年は皆さんお仕事にも行くようになったんだなと思いますよね。

そしてこちらのリバーシブルのコートもポケットの袋を工夫をしてすっきり見えるようにしています。

そうなんです、でもなかなかこの仕様も難しいんですよ。両面の顔をきれいに魅せるのが。

やっぱり毛並みが命なのでブラッシングをしていただきたいです。
それにつきますね。

30センチ定規。
ピンクッションとシルクピン。
メジャー。
ルレット。
あと忘れてました、一番大好きな、テープ。これを使って実際洋服のラインの修正をする際に使います。